実験3

そこで思い浮かんだのはサンリオの店頭によくある、箱の中で風でぐるぐるまわっている
紙のくじびき。
あのような感じで風船が循環したら楽しいなと考えついた。
そしてそれを実行すべく、必要と考えたのは「扇風機」

もう考えたことはとりあえずやってみようというせっぱつまり感大。

とりあえず、扇風機を調達しようとしたところで同じゼミのTまきが到着。
やっぱり一人でもんもんとしてるより、見てもらって感想をいってもらったり相談したりする方が
安心するものである。


だいぶ元気になって、扇風機の実験に前向きに取り組む。
お借りしたのは70cmくらいの高さの普通の家庭用扇風機。
これうまくいったら、結構すごいんでないのー?という期待も盛り上がる。
扇風機のコンセントが電源に届かなかったため、バルーンの部屋を移動させる。
少しの距離でも大きいうえにバルーンが中に入っているので一苦労。

ようやくスイッチをいれるところまでたどりつく。わくわくしながらスイッチオン。
ぶおーというどんくさい音とともに扇風機が動き出す。首を振り出したので慌てて風が一方向に
流れるように扇風機の首を止める。

さて。しばらく大きな反応がみられなかったもののしばらくすると
部屋の片側に風船がたまってきた。
片側から風が流れてくるんだから当然の結果なのだが、私はそのたまったバルーンが
どうにかして循環するといいなと淡い期待をいだいていた。根拠なし。
しかし、たまったものはたまったもの。あふれだして飛び散るほどのバルーンの量もなく、
飛び散らせる風の強さもなく。

結果、扇風機の実験は夢の企画になってしまったのである。

どうしたものか。またまた悩む。。。

実験2

バルーンの部屋の中に入ってしばらく悩む。
もういいかげん見飽きた黒と白の風船たち。しかも大きくふくらましすぎた風船が他の風船との
摩擦により、いきなり「バンッ!」と最後の悲鳴をあげて突然息絶えるという現象が起き始めた。
初めて割れたときは本当に驚いたけど、しばらくするとそれにも慣れて、たまに聞こえる破裂音をBGMに
この大量のバルーンたちを生かす方法を懸命に考えた。


(風船の数はもう変えられない。少ないものを多くみせるには・・・入れ物を小さくしてしまえ!!)


ということで、当初の予定を変更し、奥行きを3.6mから2.7mに変えてみた。
★幅1.8m×奥行き2.7m×高さ1.8m
もうすでに実験用養生テープで貼り合わせられたダンボールは崩れかけてきていたのだが、
どうにかこうにか格闘しながら部屋の大きさを変えてみる。今更ながら、作ろうとしてるモノの大きさに不安を覚えた。



部屋を小さくしてそこにバルーンをおさめてみると・・・・
これがなかなかよい感じにまとまったのである。
部屋の高さ半分とまではいかなくとも床は隙間なくバルーンで埋まっているし、バルーンがたくさんあるように
見える。
しかし。一難去ってまた一難。
バルーンが床にたまりすぎて、部屋の上の空間が空っぽになってしまったのである。
部屋の中を歩くと多少はバルーンが循環するも、なにもしなければバルーンで
床をうめつくされた部屋でしかない。
・・・つまらない。
目線の高さにもバルーンが欲しい!というわけで、またふたたび悩む。


(風船が中でぐるぐるまわってたら面白いかも。)

予想外

私のイメージではバルーンで部屋の半分くらい埋まった作品になるはずだった。
“バルーンに囲まれる”体験の場を作りたかったのだ。
しかし、現実には風船が床に散らばってるだけの隙間だらけの作品になってしまったのである。
その時ふくらませたバルーンの数は150個前後。本番にこれ以上の数をふくらますのは結構厳しい。
作品を作るのに疲れてしまうのでは全く意味がない。
だからといって、このままのバルーンの数では求めているものとは違うものになってしまう。
なので、急遽対策案を考える。

実験1 

〜1人で1時間で何個のバルーンをふくらますことができるか〜

1人でただひたすらもくもくとバルーンをふくらます。
あぁ、きつかった・・・。
その結果、約50個は作れることが判明。
このバルーンをさきほど作った囲いの中にいれてみる。

はてさて、私の想像のようにバルーンでいっぱいの部屋ができるのでしょーか?




・・・できない。

2、作品作成

挑戦したこと:ダンボールで箱作り→バルーンを中に入れてみる(どのくらいでいっぱいになるか)


1、ダブルの板(90×90)とシングル(90×90)の板をあわせて1枚の板(90×180)にする。それを4枚つなげて左右の壁をつくる。
2、シングルの板を2枚あわせて1枚の板にして、それを2枚つなげて前後の壁をつくる。


つなげた部分はもちろん養生テープ。かなりこころぼそげに止まっているので補強用に十字のダンボールをあてがってみる。しかしたよりない。
でもなんとか形になりそうかなと思ったので、バルーンの実験に入る。
ここで助っ人が参上してくれました。同じゼミのI出氏。
1人でやっていると自分のやっていることが不安になってくるため、ここぞとばかりに計画をしゃべりまくり同意を求める私。バルーンをふくらましてもらいつつ、ふむふむと聞いていただきました。
しかし、このバルーンをふくらます作業は結構重労働。
最初は楽しんでいたI出氏もだんだん疲れてあきてきた様子。そこで1つ新たな実験を試みる。

1、材料の確保。

「バルーン」・・・インターネットで検索してみると、案外いろんなお店がでてくる。しかしほとんど通販のため、発注してから届くのに時間がかかることこのうえなし。お店に行ってみよかーと思っても愛知県やら静岡県やらのお店だったりする。行けるわけない。もうダメかー・・・と思ったそのとき。Yahooの通販に「ハッピーバルーン」というお店を発見。
すばらしいことに翌日には商品が届くというので、さっそく注文。コンセプトは白黒。

★12インチのまるいバルーン→白200個、黒200個。ペンシルバルーン→白100本、黒100本。

・・・どこの葬式屋でしょうか。
ちゃんと届くのかとても不安でしたが、翌日の午前中には届いてました。ネット販売って本当に便利だと感動。


ダンボール」・・・新宿東急ハンズダンボールを探しに行く。まず梱包売り場へ。
箱型のダンボールはたくさん売っているけど、私の求めるような大きなものはもちろんない。しばらく売り場をうろうろしてなにも思い浮かばなかったので、木材の売り場に行ってみる。木でつくるしかないのかなーと無謀なことを考える。
と、そこに。ダンボールの板を発見!これぞ私の探していたものに一番近いのでは!?
★90×180cmのダンボールの板。
これでなんとかなりそうかな。なんとかするしかないな。
まず、これで作れる箱の大きさを考えてみる。
(箱型にしたかったけど、ちょっと無理かもしれない。とりあえず囲いをつくろう)
(まず、幅が180cmでしょー、奥行きは・・広い方がいいから260センチ。高さも・・260センチかな)
この時点では自分の間違えに気がつかない。
180×2=360なのに、どういうわけか260だと思い込む私。
この思い込み計画のまま、考えをすすめる。
(となると、箱の前後には180×260で4枚ダンボールが必要。で、左右は260×260だから・・8枚。
4×2+8×2=24枚かあ・・)
これはちょっとやりすぎな気がした。たかがダンボールされどダンボール。タダではないのである。
隣りに同じ大きさの発砲スチロールが売っていたので、それでもいいかとも思った。が、ちょっと軽すぎると思ったのでやめた。しかもダンボールよりお高い。

ひとまずその日は購入は保留にして、紙で小さい模型を作ってみる。
9cm×18cmの紙を何枚も作り、組み合わせてみる。
あれ・・。予想外に大きいものができる。なぜ・・?はっ、しまったーっ!!
とここで自分の過ちに気がつく。
急遽企画の練り直し。
(幅は180cmで決定。奥行きは・・360で頑張ってみようか・・高さは180cmでも大丈夫かな)
自分の身長が150cmなだけに180cmの高さでも結構大きく感じるのである。

ダンボールを購入に行くと、ダンボールに種類ができていた。きのうまではなかったのに。
シングルとダブル。
シングルはダンボールの板が1枚でダブルは2枚組。ちなみにお値段も2倍。
ダブルの方がもちろん強い。
(ダブルの方が強いから、下側にダブルの板を持ってきて・・上をシングルの板にして・・あーでこーで・・)

その結果・・購入したものは。
★ダブルの板6枚とシングルの板8枚。

ここでまたもや問題勃発。
そんな板をどうやって持って帰ったらいいのでしょうか・・・?
手で持っていくにはかさばり過ぎる上に重すぎる。車にも大きすぎて積めない。
どうしよう・・と考えた末、私が取った行動は
★切断
でした。半分に切ってもらってしまうわけです。箱をたてるときの苦労は倍になるけど、運ぶときの苦労は2分の1!?
というわけで、半分に切ったダンボールを無理やり車につめて持って帰りました。


「テープ」・・・ダンボールとダンボールをつなぐ手段は「テープ」以外にない!
ということで3種類のテープを用意。
★養生テープ・・・実験用。ダンボールがうまく作れるか実験するため。きれいにはがれることを期待。
★両面テープ・・・補強用のダンボールを組み合わせるときに使う。
★透明のテープ・・本番用。なるべく太目のを選んでみた。


主な材料がそろったところで実験開始。
当たって砕けろ精神で挑む。