実験2

バルーンの部屋の中に入ってしばらく悩む。
もういいかげん見飽きた黒と白の風船たち。しかも大きくふくらましすぎた風船が他の風船との
摩擦により、いきなり「バンッ!」と最後の悲鳴をあげて突然息絶えるという現象が起き始めた。
初めて割れたときは本当に驚いたけど、しばらくするとそれにも慣れて、たまに聞こえる破裂音をBGMに
この大量のバルーンたちを生かす方法を懸命に考えた。


(風船の数はもう変えられない。少ないものを多くみせるには・・・入れ物を小さくしてしまえ!!)


ということで、当初の予定を変更し、奥行きを3.6mから2.7mに変えてみた。
★幅1.8m×奥行き2.7m×高さ1.8m
もうすでに実験用養生テープで貼り合わせられたダンボールは崩れかけてきていたのだが、
どうにかこうにか格闘しながら部屋の大きさを変えてみる。今更ながら、作ろうとしてるモノの大きさに不安を覚えた。



部屋を小さくしてそこにバルーンをおさめてみると・・・・
これがなかなかよい感じにまとまったのである。
部屋の高さ半分とまではいかなくとも床は隙間なくバルーンで埋まっているし、バルーンがたくさんあるように
見える。
しかし。一難去ってまた一難。
バルーンが床にたまりすぎて、部屋の上の空間が空っぽになってしまったのである。
部屋の中を歩くと多少はバルーンが循環するも、なにもしなければバルーンで
床をうめつくされた部屋でしかない。
・・・つまらない。
目線の高さにもバルーンが欲しい!というわけで、またふたたび悩む。


(風船が中でぐるぐるまわってたら面白いかも。)