1日の終わり

中の問題が解決し、今度は外側の問題解決に乗り出す。
このままではただのダンボールの箱である。雑だし、全くアートが感じられない。
そこで、ダンボールに色をつけることにした。
当初、私は真っ白の壁にしようと考えていた。しかし、中身が白黒なのに外側が真っ白ではなんだか味気ない。
ならば、白黒交互の壁にすればいいのだと思いつく。なんてアートちっく。
塗るのはラッカースプレーを使えばいい。問題になるのは、乾かす時間と塗る場所。しかしそれも、早い時間に
塗って学校の人のあまりこない場所に置いておけば解決することだった。
ここまで考えて、このダンボールの家の未来が少し開けた気がしてほっとした。
かなり安易である。ここでもう少し考えればよかったのである。しかし満足した私はもう塗装のことは気にしなかった。


一日頑張ってもう崩れかけているダンボール部屋の片付けに入る。
養生テープをはがし(きれいにはがそうと試みるが失敗)ダンボールの板にする。
それから、今日最後の作業にとりかかった。
囲いを失って部屋中に散らばった風船たちを集めて、結び目をほどき、しぼませるという作業だ。
なぜ割らずにこんな地味な作業をするのかといえば、風船の数をかぞえたかったからである。ふくらんだままではかぞえにくいこと極まりない。
今日の実験をした結果、同じくらいの数の風船をふくらませれば、当日も部屋が風船でいっぱいになることがわかっていた。だから、今日ふくらませた風船の数が知りたかったのである。
風船をふくらませるには結構なエネルギーを使うので、必要以上の風船をふくらますことはしたくなかったのである。
3分の2くらいしぼませたところで、だいたい150個くらいであることがわかった。
それがわかれば、もういちいち結び目をほどく必要もない。割ってしまえばいいのだ。
ストレス解消だーっとばかりにはりきって割ったが、それが結構大きな音がする上に、部屋中にひびいてかなりうるさく、
しかも破片が部屋中に散らばり、それを集めるのが大変だった。
最後までどたばたしたが、なんとか一日を終えることができた。
手伝ってくれたみなさま、本当に感謝です。